硫黄島からの手紙を見ました。
途中何度も席を立ちたくてたまらなくなって、目を手で覆いたくなったけれど、結局最後まで席を立つ事なく見ました。
胸が、痛い。
こんな映画を見てしまうと、私は今まで何をやっていたんだろうという無力感に眩暈がします。
ただ楽しいからという享楽的な理由で作ったものに価値はあるのでしょうか?
でも、私のこんな喜びも多々なる犠牲の上で成り立っているのは・・・・こんな私でもわかります。
ばかげている、戦争なんて。
人と人が殺しあうなんて、・・・。
嫌いです、失うという事。二度と取り戻せないという事。
音楽があって、本があって、つくる事ができて、温かい紅茶とシチューがあって。
大切な人と分不相応な程の友人がいます。
これが私の幸せです。
こんな幸せがまるで硝子細工のように崩れ去るのが、戦争というものだと思うのです。
様々な大義名分も理想も正義もあっての事でしょう、でも・・・・
もちろんそれだけではありません。
そしてこんなものではすみません。
だからこそ、今、新聞やTVを見て悔し涙が滲むのでしょう。
人間って・・・・馬鹿ですよね。
PR