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昂真秀
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女性
職業:
見習トゥルバトール
趣味:
妄想
自己紹介:
昔は錬金術師を志していたが、現在は吟遊詩人を夢見ている。
最近は『思考するハムスター』『黒髪ロングの狸』等々好き勝手に呼ばれております。
Blong Pet
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一鷹 二富士 三茄子

と申しますが、鷹が出てきました。
初夢・・・相変わらず支離滅裂な内容でして。
本当に支離滅裂ですが妙にリアルな夢でした。
起きた瞬間は寝汗が酷く。体中が重くその土地の匂いが充満しているのではないのだろうかと感じたほどでした


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突然硝煙の匂いに目を開けると、そこは木々の匂いと硝煙と生臭い匂いに包まれたわらぶき?木の家の中で隙間から光が漏れているとこででした。
隣には血まみれの麻布に朱色の模様がかいてある服を着た褐色の肌の若い。といっても私よりも年上の女が横たわっており、私が目を覚ましたのを知ると、骨と皮のような、よく働く手で私の肩を軋むほど強く握り、しわがれた声で私を呼ぶのです。
名はよく聞き取れませなんだが、それは確かに私の名で、どうやらこの女が私を此処へ連れてきたようでした。女は乾いた唇で私が無事でよかった、これで今年も祭礼を行えるというのです。女の命は遠からずして耐えることを私は知っており、まるで夢遊病のように聴こえる銃声に心は配れませなんだが、女の荒い息の中の言葉を一言たりとも聞き逃すまいと思い、女の顔を見つづけておりますれば、女の喉も唇も乾ききっておりそれゆえに言葉が繋がらぬのだとしると、女の髪を撫で水を持ってくるが心配はいらぬと言えば女は首を弱く振る。
私はそれをあえて無視し、立ち上がると黄ばんだ、だが元は白い長い裾をまくしあげて、その粗末な小屋をそっと出ると、外はスコールの上がったこの地方独特の香りの中に包まれており、空を見上げれば遠くで上がる煙に眉を顰める。
常に赤く染められている唇も爪も今はみっともなく剥げてはいるが非常時ゆえいたしかたあるまいと目を閉じた。
あの女に聞かねばならぬ事があるという強い意志の元、水の誘う方角へ足を動かす。
足につけた金属の音が不安ではあるがこれを取る事は出来ぬ、銃声が先刻よりも近くにきはじめた、急がねばならぬ。
 
あの歴史を持たぬ国の野蛮な兵士がこちらへきているのだから。
焼かれた密林が嘆き哀しみ神が怒っておられる。

音をなるだけ立てぬ為にも走るわけにはいかず、歩く。心は遠く空を飛ぶ鷹の如くに急ぐも、歩みは遅い。
水のにおいがしてきて、飲める水だと確信の元懐に直した祭礼用の椀を神に許しを乞う言葉と共に祈りを捧げ、水を満たせば天空に舞う鷹。
許されたのだと思い元来た道を戻ってゆけば、木々の営みを乱す激しい音。
地への敬意もなく、恐れを知らぬ愚かな音だ。
軽蔑すべきものではあったが、今はそれ以上に行かねばならぬと動く足。
木々を掻き分け小枝に傷つけられた肌の痛みは気にならぬが、その先にある。

銃声が聞こえた。

椀を持ったまま、小屋の近くに行けば不自然な色の服を着た男たちがおり、慌てて木の間に身を隠す。
と、小屋からまるで襤褸切れのように、いや、物をあつかうように引き摺られてきた朱色の文様の服を着た女。
カタカタとあわぬ歯の根をそのままに私は思わず足を動かせば金属音が鳴った。

一斉に振り向く男たちにもはや隠れる必要は無いと木々の間から飛び出し、私は女の元へと駆けつけた。
私に向けて発砲された弾が私を貫くがそのようなもの気にする必要も無い。
どさりと落ちた女の側により、慌てた男達を無視すると、僅かばかりとなった水を口に含み口移しで女に与えれば虫の息の女の瞳に光が宿り口が小さく動いた。

それは願いか恨みか祈りか。

女は死んだ、去ったのだ。
その体から溢れる血潮をなぞり、その上に落ちた私の血が混じる。

おのれ、許し難し。
私は立ち上がり、そのものたちへ指を指すと呪いの言葉を強く吐く。

それと同時に銃弾が飛び、私の衣装を更に赤く染めた。
地面に叩き付けれ霞んでゆく視界の中で、その小屋以外の小さな小屋の近く、また回りに転がった男、女、子どもの死体を眺めて再度呪いの言葉を吐く。

それが私の最後の言葉であった。
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