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プロフィール
HN:
昂真秀
性別:
女性
職業:
見習トゥルバトール
趣味:
妄想
自己紹介:
昔は錬金術師を志していたが、現在は吟遊詩人を夢見ている。
最近は『思考するハムスター』『黒髪ロングの狸』等々好き勝手に呼ばれております。
Blong Pet
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整理がつかないまま、何か書きたくて書いているので面白くも無いし、内容とっても暗いです。
長編の一部分を切り貼りした感じです。
もしかしたら続くかもしれません。

とりあえず

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薄汚れた、元は白かったと思われる汚いコンクリートの壁に背中を預けて埃だらけの髪が視界覆う。
窓硝子はとうの昔に無くなっている窓の外から聞こえる鳥の高い声と銃声、そして悲鳴は日常茶飯事で最初の頃こそ奥歯を噛締めじゃり、と砂の鳴る音を骨に響かせたものだが今となってはカップを置く音と大差はなくなっていた。
チュイン、と自分が凭れている壁の反対側に9mmパラベラム弾がまた埋まったようだ、じきにここも去らねばならないだろう・・・だが。
じんわりと腹部を押える手を外せば滲む赤を自嘲気味に頭の隅に追いやり、震える手でしっかりとフォアグリップを握り締める。
ここで死ぬのか、薄く広がる危機感とこみ上げる喜び。
自分の死は親族へと届けられるのだろうか、いや、届かなければ意味が無い。
特にあの人へ。
己の子どもの死に様を突きつけられて嘆きそして己の過ちを正面から見るがいい。周囲から批判されて、罵られ社会から孤立すればいい。
それならば自分が死ぬ意味はある。そうと決まればなるべく酷い死体を晒さなければならない。
いくつもの銃弾を浴び顔は変形して、血を流し尽くし五体は契れ・・・自分だと判別出来ない程は困るけれども、棺桶の中身はビニールシートがベストだろう。血臭が凄まじく参列者が顔をそむけるようなそんな遺体に自分は、なりたい。
絶望したあの人の顔を思い浮かべるだけでこみ上げてくる歓喜。
愉快だ。
口元を歪ませて笑い、近くに転がった遺体から64式小銃を外して確りと抱え、細い身体を揺らすように壁に凭れながら立ち上がる。
銃声はまだ聞こえつづけている。
ぞくりと背中を這う虫の感覚に舌を上唇に這わせ薄汚い部屋を痛みを感じさせない俊敏さで飛び出した。
それは、彼女にとっては栄光への一歩のように楽しい世界への一歩のように。



閃光が視界を奪い次に激しい爆風が襲い、室内の一番奥へ叩きつけられがふ、と妙な口の音を冷静に拾いながら手放してしまった武器を求め指先が動く。
口から滴る血で手が滑りながらも這うように動けばずり、と肌が地面を擦る。


「freeze!」


鋭い声にぼんやりと顔を上げて、声の下方向へ顔を動かすと複数の足音。
ひとつ、ふたつ、みっつ・・・恐らく5人。
何か早口で話しているけれども聞き取れず、振れてくる手に抵抗をするも傷だらけの身体ではろくな抵抗もできやしない。
「hey baby. my name is Jack.Your name?」
周りの動く音から推測するに、室内の生存者を見ているのだろう。
室内の生存者は自分ひとり。そして触れているこの男とこの声は同一人物でこのチームのリーダーなのだろう。
「my name is aki ichimiya.It is Japanese. 」
「oh my god!」
嘆息をついた男の様子から、自分がこの国に居る事は知られていたのだという感嘆と死にぞこなった事への絶望を思い、涙を一滴零した。






「mam.good morning mam.」
しつこく揺すられる肩をパシ、と叩き寝返りをうつと目尻から涙がツと落ちる。
「mam?」
「起きる、起きるからそう急かさないで」
「really?」
眉を顰めた青年の肩を掴み、その反動で起き上がった明は素肌に纏った一枚っきりのシャツで額にこびり付いた汗を拭こうとシャツの下を引っ張ると片手でそれを制した浅黒い手が堅い肌触りのタオルで顔をとんとんと拭う。
身長差の為いたしかたない上目遣いで睨めば子犬のように潤んだ瞳が明を見るので、手を伸ばし少し乱暴に頭をぐしゃぐしゃにしてやれば嬉しそうに微笑む。
「ファハッド」
青年の名前を呼べば更に笑みは深くなり、外の気配に目をやれば素早く上着を持って来て肩へとかけられた。
軽く目を閉じ幻影を振り払うように息を吐けば案じる表情のファハッドに苦笑し「昔を少し思い出していただけ」「ムカシ?」「そう昔。だから気にしなくていいのよ」軽く上腕部を二度叩き、テントを出るとそこには数人が楽しそうに煙草を吸ったり珈琲を飲んだり、はたまた囲碁をしたりと寛いでいるが明の姿を見ると口々に「おそようございます」だの「マム今日はだるそうだね。おはよう」「お疲れですか?もう少し休んでいらしても大丈夫ですけれど」と銘々口を開く。
「おはよう皆。今日もいい天気で砂埃に死にそうな日になりそうね」
肩を竦めて明が笑えば同意が返る。
「マム、今日も予定が決まらないままになる?」
それならばと解りやすい色男は軽く左眉を上げてみた。
「オブライアン、残念ながら昨日と同じ。今日も交渉、お話大好きよ。
 私達の価値を知って頂いてしっかりと貰う物を貰う為のお話にいかなくちゃ。今日もドライバーよろしくね」
何故自分が、と正面切っての不満を口に出さないオブライアンの後から
「マラキ、お前は今日は休んでいればいい。マムの運転手は俺がしよう。マム、俺でもかまわないだろう?」
完璧な笑顔で明の手を取り手の甲に口付けをする虹彩の美しい緑の瞳に写る自分を見つめ、そうね、と顎を上げた。
「ではジョージ、エスコートを頼めるかしら?」
「イエス、マム」
「ちょっと待って!ジョージ・エインズワース!何故お前が行く!?お前が行くくらいなら俺が行く」
「今更何を。遊びに行きたいんだろう女の尻でも追いかけたらどうだ動物の本能のままに。お前に良く似合う」
「お前こそマムの尻を追いかけてるじゃないか」
「お前なんかの浮ついたのと一緒にするんじゃねえよこの○○野郎」
「はい、そこまで」
「「邪魔をするなミゲル・クロス!」」
「マムが困るからそこそこにしような。いっそ俺でもいい気がするけどマム」
金髪と焦げ茶色の髪を押えたままミゲルが振り返りウィンクをする。
確かにそれもありか、と明は頷いた。
「買い物をするって言ってたけど大丈夫なの?」
「帰りに寄ってもらえるなら大丈夫」
色男らしい微笑に明はじゃあ決まりねと腰に手を当てた腕を掴まれ振り替えればそこには難しい顔をした黒い瞳。
「菊地?」
「その前に・・・」
ふるふると震える肩に菊地よりも身長が高いファハッドが震える。
「マサノリ・・・」
「着替えろ!!!いいか自分の性別を少しは自覚して下着ぐらい身に付けろそのままで行くつもりか!!!」
「まさか、ちゃんと着替えるつもりよ」
顔を赤くして怒る菊地の肩を叩き笑いながら明はテントへ戻って行った。

続く


整理
人名

マム= 一宮明(ichimiya aki)
ファハッド・k・ザルカーウィ 中東 出身はヨルダン
マラキ・オブライアン アイルランド
ジョージ・エインズワース 英国
ミゲル・クロス スペイン


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