まだサイト更新できそうにないので日記で紹介致します。
サイトで紹介をし始めた場合には此方は削除するつもりです。
紹介する作品は
ローマ、残照の記 立花一樹 著
今回はBL小説になりますのでワンクッションおきますので、お読みになる方は下記をクリックして下さい。
あ、ネタバレどんと来いな方のみどうぞ
ローマ、残照の記(立花一樹 著)
時はローマ、文芸の都アカイアにて学び、
竪琴をかき鳴らす佳人がローマに帰ってきた。
名門の名高きクラウディウス家の長男アリウスはアカイアにて父を残し、
弟、ティトゥスの元へ
そして幼馴染ルキウスと過ごした懐かしのローマの姿を眩しげに見つめる。
短いキトンをその身に纏い、褐色の美しい足を惜しげもなく晒しながら展望台の手すりにもたれ掛り市内を眺めていると、
馬の駆ける音がして懐かしい精悍な幼馴染の姿を目にとめた。
変わらぬ、アポロンのような幼馴染が緋色のマントを纏い輝く白皙の頬に浮かぶ歓喜の笑み。
二人の再会はこれからの輝かしい未来へ続くものと思われたが、時の権力者セイヤヌスの下卑た笑みが暗雲をもたらす・・・
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題名と表紙買いでした。日本文芸社からの出版です。文庫でお値段619円。
更に表紙絵は小島文美さん!!!
小島文美さんに弱いんですよね・・・
中に挿絵はありませんが、表紙のギリシャ風美青年とローマ兵の青年が寄り添う姿は
おおおおおおおおおおvvvvvとテンションが上がります。
まず一言。メッサラいい男過ぎるうううう!!!!
アリウスの美しさは言うべくもなく、薄い褐色の肌を辿り整った顔の周りにかかる黒い柔らかな巻き毛に顔を埋めたいっ
寧ろ家令のドルスに変わりアリウスの身体に香油を塗りながら全身に優しく指を這わせたいとすら妄想していました。
惜しむらくは弟のティトゥスの兄の麗しさに心揺れる様の描写が少なかった事でしょうか。
褐色の美しい麗人の悲しげな長い睫を伏せる様を間近で見て恋に落ちぬわけはありません。
権力者セイヤヌスの陵辱を受けて打ちひしがれたアリウスを介抱したメッサラは哀れさと美しさに心が揺らいだ事でしょう。
んーもう少しメッサラの心情描写が欲しかった・・・
亡き妻を想いながらもアリウスに惹かれ、二度目の邂逅で完全に心奪われ、そして逞しくも優しいメッサラに傷ついた心と身体をどうしたらいいかもわからないアリウスは痩せてしまった腕でメッサラにしがみ付いて初めて涙を零す。
美しいアリウスを抱きしめながらアリウスの本当の想い人を知りながら慰めるアリウスが最終的にルキウスにアリウスを渡すのはその深い愛ゆえ・・・
ここのっここの苦悩ももう少し書いて欲しかったあ・・・
全体的に、ああっもうちょっと書いて、書いてよおおおっ
といいたくなるちょっと物足りなさを感じました。
それを差し引いても、久方ぶりにJUNEの香りがする良い小説でした・・・ほうv
歴史系耽美、ローマがお好きな方なら・・・まああまりローマの描写はありませんけど、楽しめると思います。
私的に良い買い物で御座いましたv
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