誤解です誤解ですっ
私は三階にいますけどっすいません、皆様から気を使っていただき返信不要のメッセに泣きそうになっています、現在三社からお前イラネと断られて結果待ち三社の管理人で御座います。
えっと、何が誤解かと申しますと、前々回の日記で
○○の国の人といえば?
の質問で私の印象に残っている人物を一つの国につき一人答えた話で
「ゲイばっかじゃねえか」
突っ込みをいただいた件で。
(因みに近代~現代という条件付で)
イギリス人「デレク・ジャーマン」
フランス人「ジャン・コクトー」
スペイン人「ガルシア・ロルカ」
インド人は「ラビンドラナート・タゴール」
中国人は「レスリー・チャン」
と答えました事で読者様に誤解を与えました。
ああ、全員ゲイなのねと・・・
違います。
大事な事なので二回言います。
ラビンドラナート・タゴールはゲイではありませんラビンドラナート・タゴールは
ゲイではありませんつまりそれ以外はゲイの可能性がある人物、という事になります。
それから名前を挙げた人々がどんな人か、という質問も頂きましたので私の稚拙な知識から答えさせて頂きます。
まず
【デレク・ジャーマン】
イギリス人の映画監督で、まごうことなきゲイです。
カミングアウト済で御座います。
最初はゲイだからこの監督に興味を持ったわけじゃないんです。
エドワードⅡの映画を題だけ見て、普通にレンタルして見たのがきっかけでした。
原作マーロウですし。あれ?カラヴァッジョが先だったかも。
まあ、置いておいて。
エドワードⅡはイザベル王妃に焼けた火箸でアナルレイプされて死んだという聞いただけでもお尻に両手を当てて青ざめるような説がある王様です。
・・・もっとマシな説明もあるっちゃああるんですけど、まあ・・・うん。
プリーストとバッド・エデュケーションを見た後のテンションで借りた映画で、
(プリーストもバッドもゲイ映画じゃねえかっというツッコミは置いておきましょう)
あらvこれは・・・と借りたものでした。
今でも好きな映画です。
ジャーマン監督は美術史を勉強してらっしゃって、画家、舞台美術家、衣装デザイン等で活躍後に映画監督になってる方だけに、背景やセットがもう!!!もう!!!
内容は自意識が強烈に出ていますので好き嫌いが分かれますけど、アーティスティックな感じが好きな方はぼんやり見てるだけでも楽しいと思います。
因みに、ジャーマン監督のカラヴァッジョの友人?恋人?役は若き日のショーン・ビーンがしていますので興味のある方は是非v
語り始めると長くなりますのでここで切ります。
【ジャン・コクトー】
説明いらない気もしますが・・・一応
美しきフランスの生んだ芸術家・詩人。
賛美し、崇めるに値する人。
有名すぎて私などが今更説明などする必要はないです。
ピカソと仲が良かった事やエリック・サティを褒め称えた事などをゴシップ記事のようにきゃあきゃあ言うのは言えますけど、長すぎるので止めておきます。
ジャン・コクトーの詩を読んで下さい、それで十分です。
あの時代にダダやシュルレアリスムに批判をした珍しくも美しい人です。
【ガルシア・ロルカ】
「血の婚礼」で有名な劇作家・詩人。
若くしてスペイン内乱の際に銃殺されます。
ロルカはダリの友人、マドリードの学生館で出会い若き日に相互作用しあった仲であったそうで、ダリに関する書物からロルカの存在を知り、前に見に行った事のあった血の婚礼の作者である事を知り益々興味を覚えて詩集を読みました。
懊悩、歓喜、虚しさすら内包する作品に眩暈すら覚えます。
ここ数年はウチのサイトの繋がりの中の創作サイト様 TRIPLE/BIND 様の作品を拝見してはニヤニヤしているという事が多いですウフフvスペイン芸術家三人組の生活を元にした創作サイト様で、是非お勧めですv
【ラビンドラナート・タゴール】
ノーベル文学賞受賞、詩人・思想家
この方は日本とも縁深く、岡倉天心との交流と、イエイツに褒められた事がある、という事から知りました。
インドの国歌の作者、というのが一番馴染み深いでしょうか。
詩を読めば不思議と濁りを払う風がおこるような、宇宙を詠んでいるような、そんな不思議な心地になります。
詩聖、という言葉に相応しき方。
日本が戦争に突き進もうとしている時に、日本らしさを失う事に怒りを、悲しみを覚えて訴えた心清き方です。
【レスリー・チャン】
香港映画の俳優・歌手
美しき、麗しきかんばせの君です。
レスリー・チャンの姿を初めて見たのは覇王別姫でした。
京劇俳優の蝶衣を演じた姿は舞台の上では哀しい姫のように、私生活では雨だれに佇む青年のように。
細い息を吐くような視線ともの言いたげな指先は私の心を奪い去りました。
覇王別姫は項羽と虞美人の哀しい悲恋物でこの劇を中心として激動の近代中国を駆け抜ける作りとなっています。ひたすらに、ひたすらに。
彼に心奪われるままにレスリー・チャンの出演した映画をひたすら見続けました。
レスリー・チャンが出演した映画の中ではやはり覇王別姫が一番好きですけど。
気になる方は・・・そうですね、覇王別姫、男たちの挽歌、ブエノスアイレスあたりをご覧になっては如何でしょうか?
ちなみに・・・私がオリジナルを書く際、美青年の五割はレスリー・チャンのイメージだったりもします。もう好きでね・・・ドラマ等はチェックできてませんけど映画は結構網羅しましたねえ・・・若くしてお亡くなりになったのがもう哀しくて哀しくて。
彼が無くなったニュースを聞いて突っ伏して泣いた学生時代を思い出します・・・
三角関係?に悩んだ自殺と言われていますが・・・
私情に満ち溢れた説明は以上になります。・・・ここ誰か読むの?誰得?とか思いながら書きました。私得ですね、わかります。
話はかわり最近お馬鹿な事をしました。
フーコーの振り子 を読みたくなって書店で本を探しておりますと、見つからない。
ええ!?こんな大きな書店なのに置いてないの!?どうして!?おかしくないか!?
と思い作者で検索するもみつからない。
どうしてか。
まさか作者名を間違って覚えてる?
え、でも
ウンゴリアント・エーコだよね?
いや、なんか違う気がする・・・
ああ
ウムボルト・エーコだったか?
ウンベルト・エーコが正解です。
馬鹿なのか私は・・・
ウンゴリアントはJRRTトールキンのシルマリルに出てくるキャラじゃんか!
ウムボルトは安彦良和 作 の 虹色のトロツキー の主人公の名前じゃんか!
ほんっとーーーーーに馬鹿じゃないの!?
と自分に呆れながら自宅で溜息をつきました
自宅で「えー売ってない筈ないんだけどなあ」と呟きつつ、ウンベルト・エーコ作の小説を探してたんです。薔薇の名前 という小説。
で、著作者名を確認。
べっこり凹みましたとも。
ええ。
因みに、フーコーの振り子だけではなく、前日島の下も探してましたが・・・いずれにせよ見つけられなかったわけですよ。トホホ
上巻は昔、姉様が私に購入して下さって、それから下巻読みたいなあ、と思いつつも忘れていましたら最近ネットでエーコのプラハの墓地の感想書いてるブログ読みまして。
読みたいな、そういえば上巻だけ読んだ覚えがあるや、読もう。となりましたの。
プラハの墓地の日本語訳が出たら読みたいなあ、出ないかなあ・・・