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プロフィール
HN:
昂真秀
性別:
女性
職業:
見習トゥルバトール
趣味:
妄想
自己紹介:
昔は錬金術師を志していたが、現在は吟遊詩人を夢見ている。
最近は『思考するハムスター』『黒髪ロングの狸』等々好き勝手に呼ばれております。
Blong Pet
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なんてことはない超勉強不足の戦国時代のしかも万作を書きたかっただけというとんでもない短編です。
耐えうることが出来る方はどうぞ。しかも衆道ものです。意味がわからない方は世の中知らずに済むことも御座いますのでどうぞお帰りになることをお勧めいたします。

元は通盛と菊王丸で書こうとしたものですよ?(私はどれだけ菊王丸が好きなのであろうか・・・)最近日記の更新ばかりな気がいたしまする。
だがしかし、大谷刑部や長政やら万作やら景虎やら三成やら真田家やら竜造寺やら大友やら大内やら陶やら長曾我部やら島津やらなんだか色々愛しすぎます。あ、でも相変わらず古代ラバーv特に源平。
でも、足利兄弟も気になるなるなる・・・・・・・人はそれを節操なしと呼ぶ。いっそ歴史系の部屋を作った方がよいのでせうか・・・

長くなりましたがどんとこい!という方は下記をクリック。
自己責任でお願いします。・・・たいしたこと無いんですが。衆道といっても雰囲気と言葉だけ。

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杯になみなみと注がれたささをそのままに、ひらりと落ちた紅葉が杯の中で舞う。
窈窕たる前髪の艶やかな白い肌は月に照らされ、無言のままへいじの影をじっとみつめている。
大阪の世の天下を手中に収めた主の顔をそっと盗み見た万作は睫をそっと揺らし、白桃の如き唇を震わせ言葉を飲み込むと小さな息を吐いた。

先刻まで治部少輔と杯を交わしていた秀次の顔は既に赤く、だが長い時間夜風に当たった為か指先は白い。
その白い指先で紅葉の浮かんだ杯を持ち一気にあけると、杯が差し出された。

「万作。」

黙って注ぐがれた杯になみなみと満たされるのを見て秀次は杯をあおぐと、そのまま杯を床に置きじろりと万作を睨みつける。

「これ以上は酒毒となりまする、どうか・・・・。」

「お恐にかけよって。水なぞ飲む気はせぬわ。酒毒になるやもしれぬかどうかなぞ気にしては酒は飲めぬ。」

万作はそっと指先を床に這わせてなよやかな、だが物慣れた仕草でその艶やかな髪先を床の飾りとすれば、秀次は喉奥で笑い、万作よ、と杯を差し出す。

「お前の酔うたのを見たい。」

「流れを残して、口のつきたる所をすすぐなり。有難くお流れ頂戴いたしまする。」

万作が秀次がほうった杯にささを注ぎ、軽く目の前で杯を上げ礼をし、飲み干した杯を丁寧に置く。

ほんのりと紅をはいたような目元で秀次を見て微笑めば秀次も機嫌を良くし、万作の方へと腕を伸ばした瞬間、たまぎれの声がした。
はた、と止まり二人は声のした方を向きながらしばし時は止まる。

「また辻斬りか。」

「やもしれませぬ。」

「民衆はあの辻斬りをこの秀次がしていると言うておるらしいぞ。」

「民は時折異なことを申します。現に秀次様はこの万作の目の前におられますれば、そのような事はござりませぬ。」

真面目な顔で言う万作の腕を取り引き寄せ、秀次は万作の小さな顔を己が掌で包み、浅黒い顔で寂しそうに笑えば万作はその掌に手を重ねてそっと目を閉じる。

「万作だけじゃな、もうそのように言うてくれるは。」

「万作は、万作は秀次様のものでござります、秀次様が何を失のうても万作は必ず秀次様のものでございますゆえに、何もご心配なさることはございませぬ。」


「ならばその想いを汲み取り、故事に習い断袖の想いを持ちつつも万作が困らぬようとりはからおうぞ。」

「有難き幸せで御座います。秀次様、なれば某は彌子瑕に習いましょう。」

「愛しいやつめ、お前を残して誰が死ねようか。」

万作の身体を抱きしめて落日の聚楽第の夜はふけてゆく。



補足+言い訳

流れを残して~(吉田兼好の徒然草より)

支離滅裂ですよね、秀次が自害する時に先に腹を切った万作達が苦しむのを秀次が介錯し、己の腹を切ったという話から、前前から書きたかった話なのですがうまくかけませなんだ・・・書き直すかもしれないです。ちゃんとアップする時に。
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